2015年10月14日水曜日


「山の循環の再生」


 

「木っ端」の名前には今まで無駄だと思われ捨てられていた木の端にも活用方法があり、それをビジネスにする事によって山の循環を再生させようという意味が込められています。

黒木町の地域の主な産業のひとつは林業で、古くから木材を切り出し、生活をしてきましたが、現在、林業に携わっている人はかなり減少しています。我が家の家業も林業で、ここ八女市黒木町で先祖代々引き継いできた築200年の家で生活をしていますが、林業を継続していくことがだんだん困難になってきております。木材の価格は林業最盛期の5分の1程まで下がり、木を切り倒しても、搬出して売却する手間を考えると利益が出せなくなったからです。林業の衰退に伴う林業従事者の減少の結果、下記の図に示す循環が維持できなくなってきました。

健全な山林を維持していく為には間伐を行いますが、間伐した木の一部はそのまま山に捨てられている状況です。それを見て私は今の林業のあり方に疑問を感じました。今までは効率化やコストカットの為、お金になる木材だけ搬出し、お金にならないような木材は山に放置されてきましたが、そのお金にならないような木材でも薪にすればエネルギーを生むこともできます。私達の持っている山林資源は使い方次第ではもっと用途拡大に寄与できるものであり、新しい形のビジネスにする事によって、山の循環を取り戻す事ができます。

今私達が持っている自然と資源を活用し、共に生きていくことが私達の事業のテーマです。


 

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